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三軸試験
三軸試験は、試料の性質や目的により、供試体の寸法、飽和条件、圧密条件、せん断中の排水(排気)条件、せん断条件(引張か圧縮)によって基準が異なります。また試験の目的により試験方法・条件・計測項目が異なる場合は基準化されていないせん断試験としての扱いとなります。弊社はこの特殊なせん断試験での実績と経験があります。
土の三軸試験(JGS 0521〜0526)
(標準) |
(中型) |
(大型) |
三軸試験の対象となる試料は、最大粒径20㎜程度を境に土と粗粒土に区別されます。土の供試体は直径35〜100㎜を標準としますが、粗粒土の供試体の直径は300㎜が標準となります。土はボーリング等による乱さない試料を用いる場合が多く、粗粒土はダム材料をはじめ、盛土材、捨石材等、乱した試料を締固めるなどの方法で供試体を作製します。所有する試験装置では供試体直径35〜300㎜の試験が可能です。
■試験項目
・土の非圧密非排水(UU)三軸圧縮試験(JGS 0521)
・土の圧密非排水(CU)三軸圧縮試験(JGS 0522)
・土の圧密非排水(CUB)三軸圧縮試験(JGS 0523)過剰間隙水圧の計測
・土の圧密排水(CD)三軸圧縮試験(JGS 0524)
・土のK0圧密非排水三軸圧縮(K0CUB C)試験(JGS 0525)
・土のK0圧密非排水三軸伸張(K0CUB E)試験(JGS 0526)
■供試体寸法(mm)
φ35㎜×h80㎜ |
φ50㎜×h100㎜ |
φ70㎜×h140㎜ |
φ100㎜×h200㎜ |
φ150㎜×h300㎜ |
φ200㎜×h400㎜ |
φ300㎜×h600㎜ |
不飽和土の三軸圧縮試験(JGS 0527)
不飽和三軸圧縮試験装置 |
不飽和状態の土でサクションの大きさが1000kN/㎡以下の状態の試料を対象として、排気状態にある不飽和土が等方応力状態で圧密された後に軸圧縮される時の強度・変形特性を求めます。不飽和土に用いる三軸室の構造は、セラミックフィルター装着のペデスタル。吸湿性の低いフィルターをつけた上部キャップは排気の制御と間隙空気圧の測定が可能。二重セル構造で外体積を計測します。
■試験項目
・不飽和土の三軸試験(静的試験)
・不飽和土の変形特性試験(動的試験)
■供試体寸法(mm)
φ50㎜×h100㎜ |
岩(岩石)の三軸圧縮試験(JGS 2531~2534)
中圧三軸圧縮試験装置 |
中圧三軸圧縮試験装置 |
LDTによる計測 |
岩石及び岩石質地盤材料の三軸圧縮試験は、岩石の力学特性を評価するためには極めて重要な試験です。試験は圧密・排水条件によって次の4種類を実施し強度・変形特性を求めます。セル圧は10MPa(φ50㎜はUU条件で15MPa)。ひずみ計は外部デジタルひずみ計に加え、ひずみゲージ、ギャップセンサー、LDTを併設した計測が可能です。試験結果は最大強度に加え、残留強度でも整理します。
●岩石の非圧密非排水(UU)三軸圧縮試験(JGS 2531)
●軟岩の圧密非排水(CU)三軸圧縮試験(JGS 2532)
●軟岩の圧密非排水(CUB)三軸圧縮試験(JGS 2533)過剰間隙水圧の計測
●岩石の圧密排水(CD)三軸圧縮試験(JGS 2534)
■供試体寸法(mm)
φ35㎜×h70㎜ |
φ50㎜×h100㎜ |
φ70㎜×h140㎜ |
φ100㎜×h200㎜ |